カップ焼きそばや焼いてないのに『焼きそば』なのはなぜか
世の中には不思議な事が沢山ありますが、その中の一つが『カップ焼きそば』です。
一度は疑問を抱いたことがあると思いますが
- 焼いていないのに焼きそばを名乗っていいのか
という疑問にぶちあたります。
そんな疑問をひとつづつ紐解いてみましょう。
カップ焼きそばに【焼く】という行為の代替え案があった
実際にカップ焼きそばを見ると、一応形にはなっています。
事実、焼いていないにしてもその麺は様々な工程を経て我々の前に届いているのです。
- 小麦粉をこねる
- 伸ばして切る
- 蒸す
- 揚げる
- 乾かす
- カップに入れる
【出典|カップめんのできるまで : 明星食品】
はい、一般的な焼きそばの工程に入っていないものがあります。
それが『揚げる』という行為です。
一般的に焼きそばは蒸し麺を使います。
その蒸し麺を焼き、ソースと絡めることで焼きそばが出来上がります。
しかし、カップ焼きそばはその『焼く』という工程を『揚げる』に変換することで、あの焼きそばのような独特な香ばしさをだしているものと考えられます。
つまり、『焼きそば』でなく『揚げそば』なのです。
日本にはニセモノを本物として売る習慣がある
日本人はニセモノが大好きです。
ある意味中国よりひどいかもしれません。
皆さんご存知かもしれませんが、少し例を挙げましょう。
- 下駄を入れていない『下駄箱』
- 寿司屋の赤貝はサルボウガイという貝
- 片栗粉は片栗の根から取るデンプンではなく、ジャガイモのデンプン
- イクラは人工カプセルに油を入れた物
- マグロは深海魚の赤マンボウ
- 筆箱に筆は入れない
- アイナメという魚も深海魚で代用
など、様々なニセモノが出回っており、それを本物として売っていことになっています。
ですので、このカップ焼きそばが実際に焼いていようが焼いていなかろうが、『焼きそば』として売られているものと考えられます。
すでに日本人の多くが、カップ焼きそばの味を『焼きそばの味』として認識し、定着させているので、カップ焼きそばは焼いてないから焼きそばではない!
と騒いだところで全く相手にされないでしょうね。